パントリーがない家の食品ストックはどこに置く?置き場所と収納のコツ

パントリーがない家の食品ストックはどこに置く?置き場所と収納のコツ 生活の知恵

\毎日ポイントがたまってお得!/ 楽天ランキングページはこちら<PR>

「パントリーがない家だから、食品ストックを置く場所が足りない」と困っていませんか。

キッチンの棚がすぐにいっぱいになり、段ボールを床に置いたままになっている方も多いのではないでしょうか。

パントリーがない家でも、食品ストックは量の上限を決め、使う頻度で置き場所を分けると収まります。

ただし、シンク下に置く場合は水漏れに注意し、食品を床に直接置かないことが大切です。

この記事では、キッチンの中と外で使える置き場所、食品ごとに向く場所、量の目安をわかりやすくご紹介します。

あわせて、収納用品の選び方や、防災の備えを兼ねるローリングストックのコツもまとめました。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • パントリーがない家で食品ストックを置ける場所と分け方
  • 食品ストックの量の目安と、置ける量から上限を決める方法
  • 米・粉類・缶詰・水など食品ごとに向く場所と避けたい場所
  • 収納用品の選び方と、防災の備えを兼ねるローリングストック

\毎日ポイントがたまってお得!/ 楽天ランキングページはこちら<PR>

  1. パントリーがない家の食品ストックは「量を決めて場所を分ける」と収まる
    1. 専用の部屋がなくても家庭のストックは置ける
    2. 毎日使う物はキッチン、たまに使う物は別の部屋に分ける
    3. 悩み別に最初にやることを決める
  2. 食品ストックの量は「最低3日分〜1週間分×人数」を目安に上限を決める
    1. 公的な目安は最低3日分、できれば1週間分
    2. いちばん場所を取るのは水で1人1日3リットルが目安
    3. 置ける場所から逆算して上限を決める
  3. キッチンの中では引き出し・吊り戸棚・コンロ下・シンク下を使い分ける
    1. 引き出しは1段をストック専用にする
    2. 吊り戸棚は軽い物だけにする
    3. シンク下は水漏れに注意し、床に直接置かない
    4. 冷蔵庫の横・上のすき間は放熱と落下に気をつける
  4. キッチン以外ではクローゼット・押し入れ・ベッドの下も置き場所になる
    1. 賞味期限が先の物はキッチンから離してよい
    2. 押し入れ・クローゼットは取り出しやすい「第2ポジション」に置く
    3. 玄関や廊下の収納に一部を分けておく
    4. 収納と家具を兼ねた物で置き場所を作る
  5. 食品ごとに向く場所と避けたい場所がある
    1. 米は温度が低く変化の少ない場所に置く
    2. 粉類・乾麺・パスタは密閉して虫を防ぐ
    3. 缶詰・レトルト・水は重いので下段にまとめる
    4. 食品ごとの置き場所の早見表
  6. 住まいの広さで置き場所の組み合わせを変える
    1. ワンルーム・1Kはベッドの下とクローゼットを使う
    2. 2LDK前後のマンションはキッチン+廊下収納+寝室に分ける
    3. 戸建ては階段下や納戸を「二軍」の置き場にする
  7. 収納用品は「中身が見える・取り出しやすい・重さに耐える」で選ぶ
    1. ケースや箱で中身を見える化する
    2. 収納用品の種類と向く場所
    3. 重い物を入れるケースは耐荷重を確かめる
  8. 賞味期限が見えるように並べ、古い物を手前から使う
    1. 消費期限と賞味期限の違いを知っておく
    2. 箱の側面に期限を書き、新しい物は奥へ入れる
    3. 開けた物は期限に関係なく早めに使う
  9. ローリングストックにすると防災の備えも同じ場所でできる
    1. ローリングストックは「蓄える・食べる・買い足す」の繰り返し
    2. 災害専用の物と日常の物は分けて置く
    3. カセットコンロとボンベは低い位置にまとめる
    4. 高齢の家族がいる家は天袋を使わない
  10. 置き場所が足りないときは量を減らす工夫を先にする
    1. 家庭から出る食品ロスは年224万トン
    2. 同じ物を重ねて買わない工夫をする
    3. 食べきれない物はフードドライブで寄付できる
  11. まとめ

パントリーがない家の食品ストックは「量を決めて場所を分ける」と収まる

パントリーがない家の食品ストックは「量を決めて場所を分ける」と収まる

パントリーがなくても、食品ストックは量の上限を決めて、使う頻度ごとに置き場所を分ければ収まります。

1か所にすべてを入れようとするから、場所が足りなくなるのです。

まずは考え方の土台と、悩みに合わせた始め方を押さえておきましょう。

専用の部屋がなくても家庭のストックは置ける

農林水産省は、食品の家庭備蓄を「普段の買い物の範囲で、買い置きのスペースを少し増やすだけで済む」方法として紹介しています。

倉庫や広い収納がある家だけの話ではありません。

同じく農林水産省の単身者向けのガイドでは、食品はキッチンの近くに置く必要はないと案内しています。

賞味期限がまだ先の物なら、クローゼットのすき間やベッドの下に置いてもよいとされているのです。

パントリーは「食品をまとめて置く部屋」ですが、その役目は家の中のいくつかの場所で分け合えます。

たとえば、毎日使う調味料のストックはキッチンの引き出しに、箱買いした飲み物はクローゼットの下段に、と分けるだけでも、キッチンの床に物が置きっぱなしになるのを防げるでしょう。

毎日使う物はキッチン、たまに使う物は別の部屋に分ける

置き場所の分け方は、農林水産省の食品ストックガイドにある「使用目的と使用頻度で場所を決める」考え方が基本です。

ガイドでは、毎日使う食品はキッチンに置き、たまにしか使わない食品は押し入れやクローゼットに置くよう案内しています。

使う頻度 置き場所の例 入れる食品の例
毎日〜週に数回(一軍) キッチンの引き出し・コンロ下 調味料の替え、パスタ、乾物、レトルト食品
月に数回(二軍) 廊下の収納・押し入れの手前 買い置きの缶詰、箱買いのお菓子、カップめん
めったに使わない(備え) クローゼットの下段・ベッドの下 水の箱、非常食、カセットボンベ

この表のように、ストックを「一軍・二軍・備え」の3つに分けると、キッチンに置く量を減らせるのがメリットです。

たとえば、キッチンには1〜2週間で使い切る分だけを置き、残りを二軍の場所から補充する流れにすると、棚が詰まりにくくなります。

悩み別に最初にやることを決める

食品ストックの置き場所に困る理由は、家によって少しずつ違います。

自分の悩みに近いものから手をつけると、片づけが進めやすいでしょう。

よくある悩み 最初にやること
キッチンの棚がいつもいっぱい 一軍・二軍・備えに分けて、二軍以下をキッチンの外へ出す
同じ物を何度も買ってしまう 中身が見えるケースにまとめて、置き場所を1つに決める
期限切れの食品がよく出てくる 期限の近い物を手前に並べ直し、量の上限を決める
水や非常食を置く場所がない 水を数か所に分けて置き、重い物は下段にまとめる

どの悩みでも、最初に家にあるストックを全部出して数を確かめるのが近道です。

農林水産省のガイドでも、備蓄を始める1つ目の手順は「家庭にある食品をチェック」することとされています。

たとえば、週末に30分だけ時間を取り、引き出しや棚の食品を床に並べてみると、思っていたより多い物と足りない物がはっきりするはずです。

食品ストックの量は「最低3日分〜1週間分×人数」を目安に上限を決める

食品ストックの量は「最低3日分〜1週間分×人数」を目安に上限を決める

食品ストックの量は、最低3日分、できれば1週間分を家族の人数分が公的な目安になっています。

この目安を、置ける量の上限を考える物差しにしましょう。

あわせて、場所を一番取る水の量も先に見積もっておくと安心感が高まります。

公的な目安は最低3日分、できれば1週間分

農林水産省の食品ストックガイドでは、最低3日分〜1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいとしています。

理由として挙げられているのは、災害が起きてからライフラインが戻るまで1週間以上かかるケースが多いことです。

支援物資が3日以上届かないことや、1週間ほどはスーパーやコンビニで食品が手に入らないことも想定されています。

単身者向けのガイドでも、目標は1週間分で、まずは3日分から始めてよいとの案内です。

目安 考え方
最低3日分 公的な支援物資が届き始めるのは4日目以降とされる
1週間分 大規模な災害に備えるなら望ましいとされる量
2週間分など多め ハザードマップで地域の状況を確かめ、必要に応じて備える

首相官邸の「災害に対するご家庭での備え」でも、大規模災害に備えて1週間分の備蓄が望ましいとされています。

たとえば3人家族なら「3食×3人×7日」で、主食だけでも60食ほどが1週間分の目安になる計算です。

いちばん場所を取るのは水で1人1日3リットルが目安

食品ストックの中で、いちばん場所を取るのは飲み水です。

首相官邸と農林水産省は、どちらも飲料水を1人1日3リットルを目安にしています。

農林水産省のガイドに載っているのは、大人2人の1週間分で「2リットル×6本入りの箱が4箱」など、量が多くなる例です。

首相官邸のページでは、飲み水とは別に、トイレを流すなどの生活用水も必要と案内しています。

単身者向けのガイドによると、未開封の水の賞味期限の目安は約2年です。

お茶や清涼飲料水を組み合わせてもよいとされているので、普段から飲んでいる物を多めに置く形でも備えられます。

たとえば、2リットルの箱を1か所に積むと場所を取るため、キッチン、クローゼット、寝室のように数か所へ分けると置きやすくなるでしょう。

置ける場所から逆算して上限を決める

単身者向けのガイドでは、自宅の収納スペースと相談しながら量を決めるとよいとしています。

パントリーがない家では、「何日分ほしいか」と「どれだけ置けるか」の両方から上限を決めるのが現実的です。

  1. 一軍・二軍・備えの置き場所を決めて、それぞれに入る量を測る。
  2. 家族の人数と目安の日数から、必要な量を出す。
  3. 入る量のほうが少なければ、入る量を上限にして、足りない分は場所を増やすか日数を見直す。
  4. 上限を決めたら、ケースに「ここに入る分だけ」と決めて超えたら買わない。

上限を決めておけば、特売のたびに買い足して棚からあふれる、ということも起きにくいでしょう。

たとえば、レトルト食品はこのケース1つ分、パスタは2袋まで、のように物ごとに数を決めると、家族の誰が見ても分かる決まりにできます。

キッチンの中では引き出し・吊り戸棚・コンロ下・シンク下を使い分ける

キッチンの中では引き出し・吊り戸棚・コンロ下・シンク下を使い分ける

キッチンの中では、重い物は下、軽い物は上、湿気に弱い物はシンク下を避けるのが使い分けのポイントです。

それぞれの場所に向く食品を知っておくと、限られた収納でも詰め込みすぎを防げます。

キッチンの中で使いやすい順に見ていきましょう。

引き出しは1段をストック専用にする

キッチンの引き出しは、上から中身を見渡せるので、食品ストックを置くのに向いた場所です。

引き出しのどこか1段をストック専用の段と決めて、そこに入るだけを置くようにします。

段を決めておくと、ストックの量がひと目で分かり、上限を守りやすくなるのです。

  • 浅い引き出し:小袋の調味料、スープの素、ふりかけ、乾物
  • 深い引き出し:パスタ、レトルト食品、袋めん、缶詰
  • いちばん下の深い引き出し:油や調味料の替え、重めの瓶

深い引き出しは、物を横に寝かせて重ねると下の物が見えなくなります。

たとえば、レトルト食品は箱を立てて並べ、上から商品名が読めるように入れると、取り出すときに迷いません。

吊り戸棚は軽い物だけにする

吊り戸棚は手が届きにくく、中身も見えにくい場所です。

農林水産省の防災備蓄収納のチェックポイントでは、水やコンロなどの重い物や壊れ物を吊り戸棚に入れるのはNGとされています。

地震のときに落ちてきて、けがにつながるおそれがあるためです。

農林水産省の収納テクニックでも、重い物は下、軽い物は上にすると、家具の転倒防止や落下によるけがの予防につながると案内しています。

吊り戸棚に向く物 吊り戸棚を避けたい物
紙皿・割りばしなどの使い捨ての食器 水や飲み物の箱
袋入りのお菓子・乾物などの軽い食品 瓶入りの調味料や缶詰
ふだんは使わないお弁当用品 カセットコンロ・ボンベ

たとえば、吊り戸棚の手前には軽い袋物、奥には年に数回しか使わない物を置き、取っ手付きのかごに入れると、背伸びをしても引き出しやすくなるでしょう。

シンク下は水漏れに注意し、床に直接置かない

シンク下は収納の量が多い一方で、排水管が通っていて湿気がこもりやすい場所です。

厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」では、流し台の下に食品を保存する場合は水漏れなどに注意するよう案内しています。

同じポイントで、食品を床に直接置かないことも挙げられているのです。

シンク下を使うときは、缶詰やびんの調味料のように、しっかり密閉された物を中心にすると安心感が高まります。

  • 底に直接置かず、ケースやすのこの上に置く
  • 袋入りの粉類・米・お菓子は湿気を吸いやすいので置かない
  • ときどき扉を開けて、排水管のまわりがぬれていないか確かめる

たとえば、シンク下の手前に缶詰を入れたケースを置き、奥には掃除用品を分けて置くと、食品と洗剤が混ざらず取り出しやすくなります。

コンロ下も同じように扉の中の収納ですが、火を使う場所の近くなので、温度が上がりやすい物の真下は避けて使うのが無難です。

冷蔵庫の横・上のすき間は放熱と落下に気をつける

冷蔵庫と壁の間などのすき間も、細いワゴンを入れれば食品ストックの置き場所として使えるスペースです。

ただし、冷蔵庫の上や横にどれくらいすき間を空けるかは機種によって違うので、取扱説明書で確かめてから物を置きましょう。

冷蔵庫の上は高い位置なので、吊り戸棚と同じく重い物は置かないほうが安全です。

たとえば、冷蔵庫の横のすき間には、袋めんやお菓子などの軽い物を入れたキャスター付きのワゴンを使い、重い瓶は下の段だけにすると落下の心配を減らせます。

キッチン以外ではクローゼット・押し入れ・ベッドの下も置き場所になる

キッチン以外ではクローゼット・押し入れ・ベッドの下も置き場所になる

キッチンに入りきらない分は、クローゼットや押し入れ、ベッドの下など、ほかの部屋に分けて置いてかまいません。

農林水産省も、食品の置き場所を1か所にまとめず分散させる方法を案内しています。

キッチンの外を使うときの置き方のコツを見ていきましょう。

賞味期限が先の物はキッチンから離してよい

単身者向けの食品ストックガイドでは、賞味期限がまだ先の物はクローゼットのすき間やベッドの下に置けると紹介しています。

毎日使う物ではないので、キッチンから離れていても困ることは少ないでしょう。

キッチンの外に置くのに向くのは、賞味期限が長く、常温で保存できる物です。

  • 箱買いした水・お茶などの飲み物
  • 缶詰・レトルト食品の買い置き分
  • カップめん・袋めんのまとめ買い分
  • 非常食として用意した長期保存の食品

反対に、開封済みの物や、すぐに使う調味料はキッチンに置いたほうが便利です。

たとえば、ベッドの下に平たい収納ケースを入れ、水とレトルト食品の買い置き分をまとめておけば、キッチンの棚を一軍だけにできます。

押し入れ・クローゼットは取り出しやすい「第2ポジション」に置く

農林水産省の防災備蓄収納のチェックポイントでは、災害時に使う物は第2ポジションに置くよう案内しています。

第1ポジションは、腰の高さの収納の手前など、いちばん取り出しやすい場所のことです。

第2ポジションは、その次に取り出しやすい奥側や、下段の手前を指しています。

場所 入れる物の例
第1ポジション(腰の高さの手前) 毎日使う衣類や日用品
第2ポジション(奥側・下段の手前) 食品ストックの二軍、水、非常食
天袋・収納のいちばん奥 重い物や、すぐ使う物は入れない

めったに使わないからといって、天袋や収納の奥に押し込まないことも、チェックポイントで挙げられています。

たとえば、押し入れの下段の手前に水の箱、その奥に缶詰のケースを置くと、補充するときも取り出すときも手間がかかりません。

玄関や廊下の収納に一部を分けておく

チェックポイントでは、備蓄品を1か所に納めようとせず、分散させることで収納できるとしています。

分け方の例として、玄関の近くなど外に出やすい場所と、クローゼットのすき間や廊下の収納などが挙げられているのです。

部屋に閉じ込められたときに、別の部屋のストックで一時的にしのげるという利点もあります。

玄関に置くなら、持ち出しやすい水や軽い食品を少しだけにすると、玄関が狭くなりません。

たとえば、玄関の靴箱の下段に500ミリリットルの水と栄養補助食品を入れておき、廊下の収納には二軍の缶詰とレトルト食品をまとめる、という分け方ができます。

収納と家具を兼ねた物で置き場所を作る

単身者向けのガイドでは、収納と家具を兼ねた物を使うと、狭い部屋でも置き場所を作れると紹介しています。

新しく棚を増やす場所がない家でも、家具の中に食品ストックの場所を作れるのです。

  • ふたを開けて中に物を入れられるベンチやスツール
  • 引き出し付きのベッド
  • 収納ケースを並べて上に天板をのせたカウンター

家具の中に入れた物は見えなくなるので、ふたの裏や引き出しの前に中身を書いたラベルを貼っておきましょう。

たとえば、リビングの収納付きスツールに水と非常食を入れておけば、ふだんは椅子として使いながら備えも置いておけます。

食品ごとに向く場所と避けたい場所がある

食品ごとに向く場所と避けたい場所がある

食品ストックは、食品ごとに「温度・湿気・重さ」の向き不向きを見て置き場所を決めると、傷みや虫を防ぎやすくなります。

特に米や粉類は、置き場所によって虫がわくことがあるので注意が必要です。

主な食品の置き方と、全体の早見表を紹介します。

米は温度が低く変化の少ない場所に置く

農林水産省の「消費者の部屋」では、お米は直射日光が当たらず、温度が低く、温度変化の少ない場所に保存するよう案内しています。

容器は密閉して、容器やまわりを清潔にすることも大切です。

お米は約1か月で食べきるのがおすすめとされています。

虫が心配な場合は、厚手のビニールで包んで冷蔵庫の野菜室に入れる方法も紹介されているのです。

15℃以下では虫の活動が鈍り、繁殖できなくなるとされています。

ただし、ビニール袋に入れただけでは、虫の幼虫が袋を食い破ることがあるので、密閉できる容器と組み合わせましょう。

たとえば、5キロの袋で買う家なら、密閉できる容器に小分けして野菜室に入れ、残りは温度の低い場所に置くと、場所を取らずに保存できます。

粉類・乾麺・パスタは密閉して虫を防ぐ

同じ農林水産省のページでは、米につく虫が小麦粉やパスタにもいて、そこから米びつに移ることがあると説明しています。

虫は自然にわくのではなく、外から家に入ってくるものです。

粉類や乾麺は、袋の口を閉じるだけでなく、ふたがしっかり閉まる容器に入れて置きましょう。

  • 開けた粉類は袋ごと密閉できる容器に入れる
  • パスタや乾麺は袋のまま重ねず、立てて保存容器に入れる
  • 米びつの近くに粉類を置くときは、どちらも密閉する

たとえば、薄力粉や片栗粉は使いかけを1つの密閉容器にまとめ、未開封の物だけを二軍の場所に置くと、虫の心配と量の管理を同時にできます。

缶詰・レトルト・水は重いので下段にまとめる

缶詰やレトルト食品、水の箱は、数がそろうとかなりの重さです。

農林水産省の収納テクニックでは、賞味期限が数か月から数年の缶詰・水・非常食を、重い物や液体を入れる段にまとめる例を紹介しています。

チェックポイントでも、重い物は下段に入れるよう案内しているのです。

保存の温度や方法は、それぞれのパッケージに書かれた表示に従ってください。

農林水産省の子ども向けのページでも、期限は「表示どおりの方法で保存した場合」の目安だという説明です。

たとえば、クローゼットの床に近い段にキャスター付きのケースを置き、水と缶詰を入れておけば、重い物を持ち上げずに引き出せます。

食品ごとの置き場所の早見表

ここまでの内容を、食品ごとに一覧にまとめました。

食品 向く場所 避けたい場所
米 温度が低く変化の少ない場所、虫が心配なら冷蔵庫の野菜室 日の当たる窓ぎわ、コンロのそば、シンク下
小麦粉・片栗粉などの粉類 密閉容器に入れて引き出しや棚 袋のままの保存、湿気のこもる場所
パスタ・乾麺・乾物 引き出し、吊り戸棚の手前(軽いため) シンク下、床に直接置く場所
缶詰・びん詰 引き出しの下段、コンロ下、シンク下のケースの中 吊り戸棚や冷蔵庫の上など高い場所
レトルト食品・カップめん 引き出し、廊下の収納、押し入れの下段 日の当たる場所、熱がこもる家電のそば
水・飲み物の箱 クローゼットや押し入れの下段、数か所に分けて 吊り戸棚、天袋
袋入りのお菓子 吊り戸棚、かごに入れて棚の上段 シンク下、湿気の多い場所

迷ったときは、パッケージの保存方法を確かめたうえで「重い物は下、湿気に弱い物は水まわりから離す」と覚えておくと判断しやすいでしょう。

たとえば、新しい食品を買ったら、袋の裏の「保存方法」の欄を見てから置き場所を決める習慣をつけると、置き間違いが減ります。

住まいの広さで置き場所の組み合わせを変える

住まいの広さで置き場所の組み合わせを変える

置き場所の組み合わせは、住まいの広さに合わせて「キッチン+ほかの部屋1〜2か所」にすると無理なく続けられます。

ここで紹介するのは、よくある3つの住まいを例にした分け方の組み合わせです。

自分の家の収納に置きかえて考えてみてください。

ワンルーム・1Kはベッドの下とクローゼットを使う

ワンルームや1Kは、キッチンの収納がシンク下と小さな吊り戸棚だけ、ということも少なくありません。

単身者向けのガイドが紹介しているように、ベッドの下やクローゼットのすき間を二軍と備えの場所にするのが近道です。

場所 置く物
キッチンの引き出し・シンク下のケース 1〜2週間で使い切る調味料、パスタ、缶詰
クローゼットの下段 水の箱、カップめんの買い置き
ベッドの下 非常食、レトルト食品の買い置き

一人暮らしなら、1週間分の水は1日3リットル×7日で21リットルになり、2リットルのペットボトル6本入りの箱で2箱弱です。

たとえば、6本入りの箱を2つ用意し、1つはクローゼット、もう1つはベッドの下に分けると、どちらも無理なく収まります。

2LDK前後のマンションはキッチン+廊下収納+寝室に分ける

家族で住むマンションでは、ストックの量が増えるぶん、置き場所も3か所ほどに分けると収まりやすくなります。

農林水産省の収納テクニックでも、水はキッチン、押し入れ、リビング、寝室のクローゼットなどに分散させる例が挙げられているのです。

  • キッチン:一軍の食品(引き出し1段+コンロ下)
  • 廊下の収納:二軍の缶詰・レトルト食品・お菓子の買い置き
  • 寝室のクローゼットの下段:水の箱と非常食

廊下の収納は、キッチンから近いうえに家族みんなが通る場所なので、二軍の置き場にすると補充を忘れにくいでしょう。

たとえば、廊下の収納の目の高さに二軍のケースを並べ、ケースごとに「缶詰」「めん類」とラベルを貼っておくと、家族の誰でも取り出しやすくなります。

戸建ては階段下や納戸を「二軍」の置き場にする

戸建てでは、階段下の収納や納戸など、キッチンの外にまとまった収納があることが多いです。

こうした場所は奥行きがあるぶん、奥に入れた物が見えなくなりやすいので注意しましょう。

階段下は天井が斜めになっていて、手前は高く奥は低い形がよくあります。

手前の高い部分に二軍の食品を棚で並べ、奥の低い部分には水の箱などを置くと、空間を無駄なく使えるのです。

2階建てなら、1階と2階に少しずつ水と食品を分けておくと、片方の階に行けないときにも備えられます。

たとえば、階段下に浅い棚を1つ置いて二軍の食品を並べ、2階の寝室のクローゼットには水と非常食だけを置く、という分け方もよいでしょう。

収納用品は「中身が見える・取り出しやすい・重さに耐える」で選ぶ

収納用品は「中身が見える・取り出しやすい・重さに耐える」で選ぶ

食品ストックの収納用品は、中身が見えて、取り出しやすく、入れる物の重さに耐えられる物を選ぶのが基本です。

新しく買う前に、置き場所の幅・奥行き・高さを測っておくと失敗が減ります。

選ぶときの考え方と、種類ごとの向き不向きを見ていきましょう。

ケースや箱で中身を見える化する

農林水産省の収納テクニックでは、取り出しやすいケースや箱に入れて中身がすぐ分かるようにする「見える化」を勧めています。

見える化をすると、同じ食品を重ねて買うことを防げるとされているのです。

家族が何をどれだけ食べればよいかも分かりやすくなります。

  • 中身が透けて見えるケースを選ぶ
  • 見えないケースには、前面に中身を書いたラベルを貼る
  • ケースは同じ種類でそろえると、積み重ねや入れ替えがしやすい

袋のまま棚に並べると、奥の物が見えなくなりがちです。

たとえば、パスタや袋めんは同じ大きさのケースに入れて引き出しに並べると、残りの量がひと目で分かり、買い足すタイミングもつかみやすくなります。

収納用品の種類と向く場所

食品ストックによく使われる収納用品と、向く場所をまとめました。

収納用品 向く場所 向く食品
ファイルボックス 引き出し・シンク下・棚 レトルト食品、袋めん、パスタを立てて入れる
引き出し式の収納ケース クローゼット・押し入れの下段 缶詰、カップめん、二軍の食品
キャスター付きのすき間ワゴン 冷蔵庫の横・家具のすき間 軽い袋物、調味料の替え
取っ手付きのかご 吊り戸棚・棚の上段 袋入りのお菓子、乾物
平たい収納ケース ベッドの下 水、非常食、レトルト食品の買い置き

ファイルボックスは、レトルト食品や袋めんを立てて並べられるので、引き出しやシンク下で中身を見渡しやすくなります。

たとえば、シンク下にファイルボックスを3つ並べ、「缶詰」「レトルト」「替えの調味料」と分ければ、扉を開けただけで何が足りないかが分かるでしょう。

重い物を入れるケースは耐荷重を確かめる

水や缶詰を入れるケースは、思った以上に重くなります。

2リットルの水6本で、中身だけでも約12キロになる計算です。

収納ケースやワゴンには、商品ごとに耐えられる重さが表示されていることが多いので、買う前に確かめておきましょう。

耐荷重を超えて入れると、底が抜けたり、ワゴンが傾いたりするおそれがあります。

水の箱は、ケースに入れずに箱のまま収納の床に置くのも1つの方法です。

たとえば、キャスター付きのワゴンには軽い物を入れ、重い缶詰や水はクローゼットの床に置いた引き出し式のケースに入れる、と分けると安全に使えます。

賞味期限が見えるように並べ、古い物を手前から使う

賞味期限が見えるように並べ、古い物を手前から使う

ストックを無駄にしないためには、賞味期限が見えるように並べて、古い物から手前で使うことが大切です。

置き場所を分けるほど、どこに何があるか分からなくなりやすいので、並べ方を決めておきましょう。

在庫の記録までしなくても、並べ方の工夫だけで期限切れは減らせます。

消費期限と賞味期限の違いを知っておく

食品の期限表示は、消費期限と賞味期限の2種類です。

農林水産省の子ども向けのページでは、消費期限は安全に食べられる期限、賞味期限はおいしく食べられる期限と説明しています。

期限の種類 意味 表示される食品の例
消費期限 安全に食べられる期限 弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキ
賞味期限 おいしく食べられる期限 スナック菓子、カップめん、缶詰、ペットボトル飲料

食品ストックとして置くのは、主に賞味期限が表示された比較的傷みにくい食品です。

製造から3か月以上もつ食品は、年と月だけで表示されることもあります。

たとえば、長く保存できる缶詰では、日を省いて年と月だけが書かれているのをよく見かけるでしょう。

箱の側面に期限を書き、新しい物は奥へ入れる

農林水産省の収納テクニックでは、箱の側面に賞味期限を書いておく方法を紹介しています。

古い物を手前から使い、新しく買った物は奥に補充する並べ方です。

  1. 買ってきた食品の期限を確かめる。
  2. 期限が見えにくい物は、側面やふたに油性ペンで大きく書く。
  3. 今ある物を手前に出してから、新しい物を奥に入れる。
  4. 手前の物から使う。

この順番を守るだけで、奥のほうで期限が切れている、ということが起きにくくなります。

たとえば、同じ缶詰を3つ買ったときは、一番期限の近い1つをキッチンの一軍の場所に、残りを二軍の場所の奥に入れると、使う順番を迷いません。

開けた物は期限に関係なく早めに使う

期限表示は、開封する前に、表示どおりの方法で保存した場合の目安です。

農林水産省のページでは、開封した食品は期限に関係なく早めに食べるよう案内しています。

開けた食品は、まだ開けていないストックと分けて置くのがコツです。

賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではないとも説明されています。

ただし、ふだんから期限内に使い切れる量にしておけば、迷う場面そのものを減らせるでしょう。

たとえば、開けたスープの素やふりかけは、引き出しの手前にある「開封済み」のケースにまとめると、次に料理するときに先に手が伸びます。

ローリングストックにすると防災の備えも同じ場所でできる

ローリングストックにすると防災の備えも同じ場所でできる

ふだんの食品を多めに置いて使いながら補充するローリングストックにすると、食品ストックと防災の備えを同じ場所で兼ねられます。

非常食のためだけに別の場所を用意しなくてよいので、パントリーがない家に向いた方法です。

やり方と、置き場所で気をつけたいことを紹介します。

ローリングストックは「蓄える・食べる・買い足す」の繰り返し

農林水産省は、ローリングストックを、普段の食品を少し多めに買い置きし、賞味期限を考えて古い物から消費し、消費した分を買い足す方法と説明しています。

こうすると、いつも一定量の食品が家にある状態を保てるのです。

  1. 普段の食品を少し多めに買って置く(蓄える)。
  2. 賞味期限を考えて、古い物から食べる(食べる)。
  3. 食べた分を買い足す(買い足す)。

農林水産省のガイドでは、普段の買い物の範囲でできることや、買い置きのスペースを少し増やすだけで済むことが利点として挙げられているのです。

たとえば、レトルトカレーを週に1回食べる家なら、常に4つを置いておき、1つ食べたら1つ買い足すだけで、1か月ほどで中身が入れ替わる形になります。

災害専用の物と日常の物は分けて置く

防災備蓄収納のチェックポイントの1つ目は、「災害専用」と「日用品も含めたローリングストック」に分けることです。

農林水産省のガイドでも、備蓄食品は「非常食」と「日常食品」の2種類に分けて考えるとされています。

種類 例 置き場所の考え方
日常の食品(ローリングストック) レトルト食品、缶詰、パスタ、カップめん 一軍・二軍の場所で使いながら補充する
災害専用の物 長期保存の非常食、カセットコンロ、ボンベ 第2ポジションにまとめ、定期的に期限を確かめる

日常の食品は使いながら入れ替わりますが、災害専用の物は置いたままになりやすいものです。

たとえば、防災の日や年末の大掃除など、年に1〜2回は災害専用のケースを開けて期限を確かめる日を決めておくと安心感が高まります。

カセットコンロとボンベは低い位置にまとめる

農林水産省の収納テクニックでは、カセットコンロは低い位置の棚に置き、コンロとガスは同じ場所にまとめるよう案内しています。

カセットコンロは、ケースに入れて立てて収納すると場所を取りません。

単身者向けのガイドでは、災害のときに落ちてけがをしないよう、低い位置に置くとよいとしています。

ボンベの目安は、温かい食事のために1人1日1本程度です。

たとえば、コンロとボンベを同じ収納ケースに入れてクローゼットの床に置いておけば、いざというときに一度で取り出せるでしょう。

高齢の家族がいる家は天袋を使わない

チェックポイントの5つ目では、高齢の方は転落などの危険が増すため、天袋の収納は日頃から避けるよう案内しています。

脚立や椅子に乗って高い所から重い物を下ろすのは、ふだんでも危ない作業です。

食品ストックの置き場所も、腰から下の高さを中心に考えると、家族みんなが安全に使えます。

高い位置に置くのは、軽くて、めったに使わない物だけにしましょう。

たとえば、祖父母と同居している家なら、毎日使うストックは腰の高さの引き出しに集め、天袋には季節の飾りなど食品以外の軽い物だけを入れると安心です。

置き場所が足りないときは量を減らす工夫を先にする

置き場所が足りないときは量を減らす工夫を先にする

いろいろな場所を使っても入りきらないときは、収納を増やす前に、ストックの量を減らす工夫を先にするのがおすすめです。

量が多いほど、期限切れや買い忘れも起きやすくなります。

家庭でできる見直しの方法を3つ見ていきましょう。

家庭から出る食品ロスは年224万トン

消費者庁が2026年6月30日に公表した推計では、2024年度の食品ロスは461万トンでした。

そのうち、一般家庭から出た食品ロスは224万トンとされています。

区分 2024年度の推計
食品ロス全体 461万トン
事業系(食品関連の事業者から) 237万トン
家庭系(一般家庭から) 224万トン

家庭系の食品ロスは、前の年度の233万トンから減っています。

たとえば、置き場所の奥で期限切れになったストックも、この家庭の食品ロスの一部になると考えると、量を絞る意味が分かりやすいでしょう。

同じ物を重ねて買わない工夫をする

農林水産省の収納テクニックでは、中身が見える収納にすると同じ食品の重複購入を防げるとしています。

パントリーがない家では、置き場所が分かれているぶん、ほかの場所にある物を忘れて買ってしまいがちです。

  • 同じ種類の食品は、一軍・二軍のどちらか1か所にまとめる
  • 買い物の前に、一軍と二軍の置き場所をのぞいてから出かける
  • ケースに入る分を超えたら、その食品は買わない

特売やまとめ買いは、置ける量と使い切れる量の両方を考えてから選ぶのが失敗しにくい方法です。

たとえば、二軍の置き場所をスマートフォンで撮っておき、お店で写真を見ながら買う物を決めると、家にある物を重ねて買うことを防げます。

食べきれない物はフードドライブで寄付できる

食べきれないと分かった食品は、フードドライブで寄付する方法もあります。

フードドライブは、家庭で余っている未開封で賞味期限内の食品を、地域や職場、学校などで集める活動です。

集まった食品は、フードバンクや福祉施設を通じて必要な人に届けられます。

農林水産省九州農政局が2026年8月の開催を案内したフードドライブでは、受け付ける食品の条件が次のように示されていました。

  • 賞味期限が1か月以上ある物
  • 常温で保管できる未開封の物
  • 包装や外装が破れていない物

生鮮食品や冷蔵・冷凍食品、アルコール飲料(料理酒・みりんを除く)は受け付けていません。

条件は開く場所によって違うので、参加するときはお住まいの地域の案内を確かめてください。

たとえば、ストックを見直して期限まで1か月以上ある食品が出てきたら、早めに寄付すると、自分の家の置き場所も空けられます。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • パントリーがなくても、量の上限を決めて使う頻度で置き場所を分ければ収まる。
  • 量の目安は最低3日分〜1週間分×人数で、水は1人1日3リットルが目安になる。
  • 吊り戸棚は軽い物だけにし、シンク下は水漏れに注意して床に直接置かない。
  • 賞味期限が先の物は、クローゼット・押し入れ・ベッドの下に分けて置ける。
  • 米は温度が低く変化の少ない場所に置き、粉類やパスタは密閉して虫を防ぐ。
  • 収納用品は中身が見えて取り出しやすく、重さに耐えられる物を選ぶ。
  • 賞味期限を側面に書き、古い物を手前から使い、新しい物は奥に入れる。
  • ローリングストックにすると、食品ストックと防災の備えを同じ場所で兼ねられる。

パントリーがない家の食品ストックは、キッチンに一軍だけを置き、二軍と備えをほかの部屋に分けることで片づきます。

まずは家にあるストックを全部出して数を確かめ、置ける量から上限を決めることから始めましょう。

保存方法はパッケージの表示を確かめ、重い物は下、湿気に弱い物は水まわりから離すことを忘れないでください。

あなたの家の収納に合わせて、無理なく続けられる置き場所を作ってみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました